北京五輪が閉幕した。 | ||Φ|(T|T|)|Φ||    監獄☆日記    ||Φ|(T|T|)|Φ||

北京五輪が閉幕した。

 北京五輪が閉幕した。

 それほど熱心に見ていたわけではないが、終わってみると、虚脱感だけが残っている。

 勝つ、あるいは善戦すると思っていたものが、アッサリ負けたからだ。

 

 星野JAPANにしても然り、オグシオにしても然り。

 サッカー日本代表にしても然り、福原・平野ペアにしても然り。

 

 それにしてもなぜ我々は、さしたる根拠もなく、彼らがメダルを獲って帰ってくると思ったのだろう。

 第一義的には、マスコミの報道に踊らされたのだ。

 

 星野JAPANには主将宮本を中心とした一体感がある、オグシオはかわいいだけじゃなくて強い、愛ちゃんは天才卓球少女、サッカー日本代表はトップ選手の集合体…。

 好きな人だからあまり悪口は言いたくないが、星野監督も壮行会で「絶対メダルを持って帰ってくる」と言っていた。

 

 欠けていた視点は、「彼我の戦力の冷静な分析」である。

 「日本チームはA国と比べてこの点が勝っているがこの点は弱い」、「ここをカバーすれば勝機はあるが、そこを責められたら状況はまずいだろう」とか、そうした視点からの報道がなされなかったのである。

 サッカーW杯のようなお祭り騒ぎでも、いつでも繰り返される、日本人のクセのようなものだ。

 

 そうして盛り上がって、根拠もないのになんとなく勝てるような気がしてくる。

 カミカゼが吹くかも、なんていう、妙な期待を抱いて。

 結局負け戦に終わって、いま残っているのは「何だったんだろう」という虚脱感である。

 

 こうして書いていて、自己嫌悪に陥ってきた。

 実はあの戦争を経ても、われわれのDNAは何も変わっていなかったのかもしれないな、と。

 そのくせ、こと経済に関しては悪い予測ばかりを並べたがる。

 まだ起こってもいない経済不安を予測して、毎日不安がっている。

 

 日本人のメンタリティって、いったいなんなんだろう。