表と裏 | ||Φ|(T|T|)|Φ||    監獄☆日記    ||Φ|(T|T|)|Φ||

表と裏

 なんだかとんでもないブログ を見つけてしまった。

 さりとて特別なブログではない。ごく一般的な人が、ありふれた経験を書いていると言ってもいいだろう。

 

 「呪いの杖」という一文がある。

 足が不自由な筆者が電車で空いている席に座ろうとしたところ、50がらみの年配者がむりやりにそこへ座ってしまった。

 腹立ちを覚えた筆者は、自分がついている杖でもって、一撃を加えられないかと考える。

 全体重を掛けて、電車の揺れに任せて最大限の一撃を加えられないだろうか?

 これは、相手に対する「しつけ」でもあるのだ…。

 

 それに対して、批判的なコメントがつく。

 いくらマナーが悪くても、暴力を用いるべきではない。言葉で諭すべきだ。

 故意か偶然か分からないようなやり方で相手にダメージを与えるような方法は、卑怯で姑息である。

 

 それに対して筆者は、コメントの削除やアクセス禁止などの措置を取る。

 コメンターは、「www」などの記号を使って挑発し、執拗に書き込みを続ける。

 このコメンターの正体とは……。

 

 別のコメントに示されたリンクをたどると、このコメンターの正体に行き着く。

 正体と背景とを知った途端、私は慄然とした。

 

 筆者はIT企業勤務ながら、オーケストラのマエストロの経験もあり、会社でもそこそこ出世しているようだ。

 しかし、人間というのは、つくづく複雑で怪奇な「表と裏」の表情を持っているものだと思った。