ニコチン依存症
ニコチン依存症は、本当に始末が悪い。
私は本格的に禁煙をして(コンスタントな喫煙から脱却して)、5年余りになるが、それでも1年に1度くらい吸いたくなって、吸ってしまう。
それで1ヶ月ぐらい吸っているうちに、カネの無駄遣いと喫煙している時間と健康への悪影響が馬鹿馬鹿しくなってやめたくなるのだが、ただではやめられない。
脳内にできたニコチン摂取の快楽回路が再び目を覚ましてしまっているので、そのまま「吸わない」だけでは、強烈なニコチン渇望に負けて安易に手を出してしまうか、イライラして周囲に当たってしまうのがオチだ。
だから「ニコレット」を使うのだが、なんせニコレットは高い。72個のボリュームパックだと7千円以上もする。36個だと3,800円ぐらいだから、1個100円ぐらいと考えていい。禁煙にもコストがかかるわけだ。
面白いものを見つけた。
「ファイアーブレイク」という製品である。
非難轟々なのでぜひ検索してほしいと思うが、ニコチン入りのガムだ。
当初は小田急線の売店で販売していたようだが、私の地元でも売っていたところをみると(しかも自動販売機でタバコと併売)、もはや全国で販売されているようだ。
封入の説明書きには、「ファイアーブレイクは禁煙補助剤ではなく、喫煙者のためのたばこが吸えない時や場所での代用品です」と書いてあるが、味とピリピリ来るニコチンは、「ニコレットクールミント」そのものである。
10個入りで280円。1個28円。ニコレットとは格段の開きがある。
そんなわけで、私はニコレットと併用して禁煙補助剤として使っている。
タバコは本当に百害あって一利なしだ。
まぁいいことがあったとしたら、喫煙所での予期せぬ出会いというぐらいだろう。
今回私が知り合った人は、部屋でじっとしていても出会うことはなかった人ばかりだ。
救命救急センターの医師の一部と、あの病院に乗り付けてくる救急車の救急隊員の大半は、喫煙者だった。
「タバコを吸うとホッとする」という、「見せかけのリラックス効果」を得ているんだろうな。
とにかく冬の喫煙所は寒かったから、次回は夏がいいな。
タバコと禁煙関連で2万円ぐらい使った。
クソ、そのぶんでハードディスクが1台買えたのに…。