平成16年5月23日(日) 勾留13日目 | ||Φ|(T|T|)|Φ||    監獄☆日記    ||Φ|(T|T|)|Φ||

平成16年5月23日(日) 勾留13日目

 昨日は、夕食前後に調べがあり、後のほうは調書作成だった。

 2度目の検事調べのとき、留置管理課長にいただいたアドバイスが、本当に役に立っている。


 「いちばん大事なのは、とにかく自分の納得のいく書類を作ってもらうこと」

 「気に入らない部分は、1箇所でも、一言一句でも、納得いくまで直してもらう」

 「あなたの立場をよくできるのも、悪くできるのも、あなたしかいない」


 上記のことを念頭に置いて、私は供述に臨んでいるのだが、担当の○○刑事も、それを許してくれる人だった。

 上質紙に供述調書として印刷する前に、一度下書きとしてプリントアウトしたものに、私にボールペンで訂正を入れさせてくれるのである。

 昨晩もそんな調子で、「させてやろうと → させられるべきだと」、「加わった → 変わった」など、何箇所も訂正させてもらった。

 

 ○○さんは、「形」と「原理原則」にこだわる刑事だ。

 「被疑者の目の前で割り印を押す、ということを、最近はやらない刑事も多い。でも俺は、それはよくないことだと思っている」と言って、私の目の前で、調書の各ページに割り印するのだ。

 刑事といい担当さん(看守をこう呼ぶ)といい、いい人に恵まれたと思う。

 これも日ごろの行いが、よかったからだろう。

 

 日月火と調べはない。○○刑事が、出張に出ているのである。

 水曜からガンガン調書をまく、と言っていた。となると勾留満期は6月1日だから、26日からの1週間で、3~4本の調書をまくことになる。

 それともなければ、月火に検事調べが入りそうだ。

 昼飯後からおやつまでの時間を、寝て過ごした。夜眠れなくなるリスクもあるが、寝ていると時間が過ぎるのが、早い。

 

 【余白メモ】

 

 「言いようのない疲労と倦怠」 「不可解な、下等な、退屈な人生」      By 芥川龍之介 「蜜柑」

 

 

 【過去の過ちを振り返って】

 

 留置場では、1日2冊まで本・雑誌が読める。

 差し入れか購入、備え付けもあるにはあるがボロボロに変色した古本だ。

 上記芥川は備え付け。