平成16年5月17日(月) 勾留7日目
朝飯に納豆とのりが出た。毎週、月曜と木曜の朝は納豆とのりだそうだ。
冷えたご飯にかけて食う。納豆は普段は食わないが、仕方がない。
納豆ものりもダメという人間に、ここでは何も食うものがない。
別房のタイ人は、ごはんだけ食っているという。
今まで好きなときに好きなだけ食っていたが、ここでは決まった時間に決まった量しか出ない。
当たり前だが、かなりの空腹感だ。心が満たされないという空しさもある。
夕方まで待っていたが、今日、調べはなかった。
ここへ入って気づいたことがある。それは、「制度は厳密に予定されているのだ」ということだ。
例えば今までは、裁判所は警察の行き過ぎを防止するためにあるのだと思っていたのだが、現実には裁判所は「捜査機関」として基本的に信頼を置いていて、「請求があれば要件を満たしている限り、それは許可される」というようなことだ。
これが「制度は厳密に予定されている」ということの意味で、これを体制と呼ぶのならば、反体制的であることは、あまりに難しいだろう。
夜、保険金詐欺の65がいいことを言った。それを今日の教訓とする。
今日の教訓 : 監獄は入るのは簡単で出るのは難しい