平成16年5月15日(土) 勾留5日目
昨日92が出て行ったから、私には初めての3人部屋になった。
やはりよい。4人ではまったく間隔がなく、気詰まりな状態が持続してしまうのだ。
夜も同様。ふとんを重ね合って無理やり寝ているわけで、本当にひどい。
明け方ねぼけて、両手で中国人の腕をつかんでしまった。
びっくりして、飛び起きていた。
中国人はオーバーステイだ。でもそれで捕まったわけではない。
無免許運転中のシートベルト検問である。
今日は答練の2日目。切ねえ。
みんなの顔が、とめどもなく、頭に浮かんで仕方がなかった。
切ないので、終日寝て過ごした。
今日ガサに入っているはずだ。
何を持っていかれるのだろうか? 靴は脱いでくれただろうか? ドアとカーテンは閉めてくれただろうか?
祈るような気持ちになる。
昨日の調べで、「Win mx で音楽ファイルを落としていたんです」、「ネットで拾った児童ポルノも実は持っています」ということは言っておいた。
刑事は、「じゃあそれも逮捕しなきゃな」と言っていたが、事件にする気はないようだった。
毎週土曜日は、洗濯をしてくれる。しかもキレイにたたんでくれる。
乾燥機だと生地が傷むから天日干しにしてくれという奴もいる。
そういうのは、運動場で物干し竿に干す。
担当さん(看守)も大変だ。
夜中、入ってきて、またすぐ4人になった。
【過去の過ちを振り返って】
留置場では、手紙を書ける。
便箋・切手は購入日に買ったものか、差し入れのもの。
机はない。四つんばいになって書く。
受発信時には、検閲がある。
留置場には、日課時限というのがある。毎日の日程のようなものだ。
警察庁ホームページより
タバコが2本吸える運動(朝にあった)、朝晩の洗面、取調べ、面会時以外は、房内にいることになる。
私がいた警察署は3人房が8房だったが、4人が押し込まれていたため、洗面や運動に途方もなく時間がかかった。
房の中には、柔道用の畳が4枚敷いてある。
4人入れば、1人1畳だ。
無用なトラブル回避のため、各人が自分の畳からはみ出ないように、注意して過ごしている。
むやみに動き回ったり、歩いたりもしない。
移動するには誰かをまたがなければならないし、歩き回ればペタペタと音がして、無用なトラブルが起きるからだ。
※ 運動 ・・・・・・ 実際に運動をする人間は少ない。
歩き回れるほどのスペースもないし、水を入れた洗面器が2個用意され、その周りでタ
バコを吸うだけだ。せいぜいその場でのストレッチぐらいか。
会話は自由。監視の警察官も、警察官同士で思い思いの話をしている。
【マメ知識 ・・・ 勾留と拘留はどう違う?】
読みはどちらも、「こうりゅう」。
大ざっぱに言うと、確定判決前の身柄拘束が「勾留」。
判決後、刑罰としての身柄拘束が「拘留」である。
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